「いき」の構造

January 13, 2009


日本民族に独自の美意識をあらわす語「いき(粋)」とは何か。「運命によって“諦め”を得た“媚態”が“意気地”の自由に生きるのが“いき”である」—九鬼(1888‐1941)は「いき」の現象をその構造と表現から明快に把えてみせたあと、こう結論する。再評価の気運高い表題作に加え『風流に関する一考察』『情緒の系図』を併収。


自分は「いき」という感覚を漠然としか認識していなかったので、それをさまざまな角度からするどく分析する、その切れ味が面白いです。特に立体図形として表現されたことで、そういう事だったのか、と納得させられました。そして、それでは他の感覚はどこに位置するだろうかと想像を巡らせるのが楽しいです。

また、横縞より縦縞がいきである、というくだりが実に具体的だったのが、前段の概念的な捉え方と対照的で面白いです。

書名:「いき」の構造
著者:九鬼 周造
出版:岩波文庫

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