スピログラフと家紋を経て

Floweriumができるまで。その2。
今回は花と葉の描画について書いてみます。

花はこのプロジェクトにとってとても重要な要素です。遊ぶ人が集めたくなるような可愛らしさと、バリエーションが無くてはなりません。交配によって掛け合わせたり、突然変異で新しい種ができる事を表現するために、決まった画像を用意するのではなく、プログラムで生成する必要もありました。

まず試してみたのが「スピログラフ」でした。




スピログラフ
スピログラフは、文具店で販売されている歯車にそって曲線を描く道具の商品名です。これで描かれる図形の事を内トロコイド(ハイポトロコイド)と呼ぶそうです。この辺の知識は全てWikipediaより。
スピログラフは歯車の径などを変更すると、花のようにも見える図形を描けます。プログラムで描いたのが次の動画です。



なんとなく花に見える瞬間がありますね。ただ、幾何図形すぎて固いので、もう少し植物らしい図形にならないものかと考えました。


家紋
植物を描くためには、よく知る必要があると思い、植物図鑑を購入し花や葉の構造を調べました。しかし調べるほどに精緻で複雑な構造をどうやって図案化すればいいか悩みました。

そこで思いあったのが家紋です。家紋には植物をモチーフにしたものが沢山あり、特徴を捉えながら図案として美しく抽象化されています。その特徴を見ながらパラメータの設定を行い、花を描画したのが次の2つの動画です。


花びらだけのテスト。色・花びらの幅・ピーク位置・分裂数・花びらの枚数をパラメータとして持ち、桜・桔梗・アザミのように見える花を作っています。



雄しべ・雌しべなどを加え、花が咲くアニメーションも取り入れています。リリースしたバージョンでは処理速度の問題からアニメーションはしていませんが、個々の花を作るロジックはこの動画と同じです。


葉もいくつかのパラメータを変更する事で、いろいろなパターンの形を生成しています。



合体!

今回できた花と葉を、前回のL-systemに組み込んだのが右の動画です。かなり完成形に近づいてきましたね。しかし、まだ最も重要な要素がありません。それは遺伝です。アプリとして見えにくい部分ですが、植物のライフサイクルを表現するためには欠かせません。


次回は遺伝についてです。





《 01 : L-systemを使った植物の描画 || 03:遺伝について 》
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