Flowerium 素材のテスト



先日のテストではMDFを加工したので、今回はアクリル・真鍮・木材を試してみました。

制作は以下の4つのソフトを経由しました。

Flowerium Generator
Floweriumの花を生成する機能を独立させ、PDFに書き出せるようにしたソフト。oFで作っています。 

Illustrator
彫りの深さやスピードなど切削条件ごとにレイヤーを分けます。エンドミルの移動はこのパスの通りになるので、太さを考慮した調整や塗りつぶしのパスを手動で作ります。ローテク。

NCVC
切削データ生成ソフト。Illustratorで分けたレイヤーごとに、彫りの深さ・送り・エンドミルの回転速度などを設定します。

Marc3
NC制御ソフト。最初の設定は色々面倒みたいですが、普段使う時は、NCVCで書き出したNCデータを読み込んで原点を設定するだけ。あとは削り終わるまで待つだけ。





■ アクリル
重なっている部分や影に透明感があっていい感じです。アプリのグラフィックに近いイメージ。ちなみにモチーフは八重桔梗という家紋です。






■ 真鍮
細かいパーツを作るとアクセントになっていいかもしれません。木材との組み合わせがしっくりきます。




■ 木材
ナチュラルな素材が精密に加工されているところにグッと来ました。木の種類で色の違いがあるので、組み合わせ次第で色々な花を表現できそうです。
樹脂と金属は切削中に側にいたくないのですが、木材は近くで見るのが楽しいです。







切削時間は、パスの長さ・材質・厚みによって変わります。白い花は厚み5mm直径80mm、花びらと雄しべあわせ2時間ほど。真鍮は厚み0.5mm直径60mmで、こちらは3時間くらいでした。

立体物の加工は自分であまりやったことがなかったので、いろいろ試すのが楽しかったです。CNCの使い勝手のよさが分かった反面、思っていたほど万能に任せられるわけではない事も勉強になりました。