自省録

April 25, 2010

自省録

著者はローマ皇帝で哲人.蕃族の侵入や叛乱の平定のために東奔西走したが,僅かにえた孤独の時間に自らを省み,日々の行動を点検し,ストアの教えによって新なる力をえた.本書は静かな瞑想のもとに記されたものではあるが,著者の激しい人間性への追求がみられる.古来,もっとも多く読まれ,数知れぬ人々を鞭うち励ました書.



他人に読ませる事が目的ではなく、自分を戒める為に書かれた物なので、考えを押し付けるようなものではなく、著者自身への厳しさとして読む事ができました。著者がここに書かれている事を実践していたは分かりませんが、こうありたい、という思いを突き詰めた事で、多くの人に理想を示しているのだと思います。実は、アウレーリウス自身は、すぐに怒ったり怠けたりする人で、毎日、猛烈に後悔しながらこれを書いたのだったら面白いなと思いました。

繰り返し登場する考えをいくつか。
・全ての物事は変化する。名声を得たとしても、自分も、それを伝える人々もすぐに死んでしまうのだから、そんなことに拘るな。
・世界は完全無欠の神々が作ったので、自然に適った事しか起きない。だから、自分の身に起きる事は、なんであれ自然に適っている。
・最もよい復讐の方法は、相手に同じ事をしない事だ。



マルクスアウレーリウス (著), 神谷 美恵子 (翻訳)
文庫: 327ページ
出版社: 岩波書店; 改版版 (2007/02)
発売日: 2007/02

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