CNCフライス盤KitMill RD300を購入ました。
検討から組み立て、試運転までを書き留めておきます。
CNCフライス盤とは、回転する刃(エンドミル)がXYZの方向に動く装置(フライス盤)をコンピュータから制御する(CNC)機械です。3Dプリンタとは逆に、材料を削って立体物を作ります。
これまで、Roland MODELA MDX-40Aという機種を使わせてもらっていたのですが、自宅に作業スペースを確保したので購入する事にしました。
■用途
自分の主な使い道は、木製おもちゃの制作と電子回路の基盤製作、金属板の加工などなので、条件としては以下の通り。
・切削範囲は、幅200mm, 奥行き300mm, 高さ50mm以上。
・金属の切削ができる
・精度はそこそこでOK
加えて、その道のプロに購入を相談したところ、以下の要素を検討したほうがいいとのアドバイスをいただきました。
・回転を直線運動にする機構にボールネジを使っている事
・エンドミルを固定する器具が、セットスクリューではなくコレットチャック
・エンドミルを回すスピンドルの回転速度を変えられる事
■機種の検討
KitMill SR200
350mm(W) × 200mm(D) x 29.4mm(H)
268,000円
オリジナルマインドのスタンダードモデル。コストパフォーマンスの良さがウリ。
切削面積は十分ながら厚みがやや足りなく、泣く泣く断念。
220mm(W) × 300mm(D) x 52mm(H)
328,000円
オリジナルマインドのハイエンドモデル。切削面積は希望通り。
想定よりも価格が高い・・・。
250mm(W) x 400mm(D) x 65mm(H)
288,000円
切削範囲が広い、全軸ボールネジ、スピンドルの回転数可変、コレットチャック。しかも価格が安い、とパーフェクトな内容ながら、現在は受注していないとの事。
250mm(W) x 310mm(D) x 60mm(H)
99,800円
とにかく安い。精度を気にしないのなら、これでもありか・・・?
木製おもちゃの制作だけを考えると、Sable-2015でも十分だと思ったのですが、基盤の製作や、今後の拡張性を考えて、KitMill RD300に決めました。
■購入
RD300本体の他に以下のオプションを購入。
・ボールねじオプション
・原点センサー
・速度調節プーリー
・CAMソフトウェアMeshCam
・エンドミル4本セット
・ボールミル3本セット
発注から2日程度で到着。
■組み立て
宅急便で4箱に分けて送られてきました。土台の箱はとても重く、「腰を痛めないように注意」と書いてありました。
土台の裏側に貼られたシールにシリアルナンバーが書いてあり、Webサイトに入力すると、説明書を見ることができます。
うっかり写真をツイートしたら、削除するように連絡が来ました。
部品はかなり多いので、最初に確認が必要です。
まず、Z軸のベースを組み立てます。
なんて、最初は写真を撮っていたのですが、面倒になって撮るのを止めました。こちらが、できあがったものになります。
説明書は写真付きで詳細に書かれているので分からなくなる事はなかったのですが、手順が多く完成まで3日ほどかかりました。
いよいよ試運転。ゆっくりと台座が動いています。
・・・?そんな構造だったっけ?
思い直して確認してみたら、下に敷いたダンボールが沈み込んで、Y軸が接地していたために台座が動いているようでした。あぶないあぶない。今度はちゃんとY軸が移動していますね。これでひとまず組み立ては完了です。
と思ったら、なぜか部品がこんなに余ってる・・・。大丈夫かな。
次回はCADデータから切削ルートのデータを作り、テスト切削してみます。
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