きつねのはなし

きつねのはなし

August 17, 2009


きつねのはなし

「知り合いから妙なケモノをもらってね」篭の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現われて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は?底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。


著者: 森見 登美彦
文庫: 323ページ
出版社: 新潮社 (2009/6/27)
発売日: 2009/6/27
新釈 走れメロス 他四篇

新釈 走れメロス 他四篇



新釈 走れメロス 他四篇

異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。


著者: 森見 登美彦
単行本: 219ページ
出版社: 祥伝社 (2007/3/13)
発売日: 2007/3/13
四畳半神話大系

四畳半神話大系

August 16, 2009


四畳半神話大系

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。


「夜は短し歩けよ乙女」に続いて、森見作品2作目。
前情報無く読んだので、舞台設定が「夜は〜」と酷似していて戸惑った。他の作品の書評も読んでいくと、近作では作風が変わっているそうなので、初期作品だから一番書きやすいテーマなんだろうと思った。

1話を読み終えて、散らばった複線をどう回収するんだろうと思っていたので、2話目の冒頭で本の構造が見えたところで、すごくわくわくした。ただもっと上手く構造を利用する事もできたんじゃないかなとも思う。惜しい。

1話では、ツンデレ明石さんが大変かわいらしい。
小津は主人公に言わせるとぬらりひょんのような顔だそうだが、後輩達に慕われているところから、それはひがみで、本当はそれなりの美形なんだろうなと想像した。どうだろうか。


著者: 森見 登美彦
文庫: 405ページ
出版社: 角川書店 (2008/3/25)
発売日: 2008/3/25