乱暴と待機


乱暴と待機

舞台のほとんどは小さな一軒家。
その家には片足が不自由な30手前の男と、男からの復讐を待つ妹が住んでいる。ある日、男は天井裏に身を隠す入り口を見つけ、妹を監視するようになる。

序盤の閉じた世界から徐々に変化が起きて、リアリティーの基準が変わっていくのが面白い。

この作者の本は、読み終わるといつもよく分からない興奮で頭がいっぱいになる。終盤で登場人物の感情がぶわぁーっと吹き出して、それにのまれてしまう感じ。とにかくなんか凄い。

本谷 有希子 (著)
単行本(ソフトカバー): 224ページ
出版社: メディアファクトリー (2008/2/27)

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