刺繍ミシンInnovis D400Jを使ってみた

慶應義塾大学SFCのメディアセンターで、刺繍ミシンを使わせてもらいました。





使用したのはbrother のinnovis D400Jという機種です。現在は販売していませんが、本体の定価は34,8000円。



元データは、花を生成しPDFで書き出す自作ソフトで作成しました。



保存したPDFをIllustratorで開き、同色を一体化するなど調整をしてから、WMF(Windows Meta File)として書き出します。



brotherのアプリでWMFを読込み、刺繍のパスに変換します。塗りは自動的にハッチングに変換されます。
縫いあがりシミュレーションを見ながら、縫い目の方向・大きさなど調整できます。この辺はCNCのCAMソフトと似ています。
データができたら専用のメモリーカードに書き出し、ミシンへ移動。



布を型枠にはめます。
布は薄いとヨレが発生し、厚すぎると針が通らない。布以外の素材では、フェルトはうまくいったけど、ニットは失敗したそうです。研究が必要です。



今回は、花びら2色、雌しべ1色、雄しべ1色の4色の糸を使います。ミシンにセットできるのは1色だけなので、それぞれの色が終わる毎に入れ替えます。セットの仕方は普通のミシンと同じ。少しややこしく感じますが、何度かやったら慣れました。



型枠を本体に固定します。



スイッチオン!


おおーー。キビキビした動きで素早く縫われていくのが見ていて楽しい!



そして完成したのがこちら。ふっくら感があって可愛らしい。



刺繍ミシンは成熟した製品で、完成度が高いものを作れる印象です。プログラムで生成したデータと柔らかい素材との対比で、面白みをだせそうな気がしました。導電糸を縫い付けられれば、電子部品ともつながって表現の幅が広がりそうです。


元データを作ったソフトは、Floweriumという花を育てるアプリの花の生成ロジックを使い、様々な花の形を作ることができます。
こちらからダウンロードしてお使い頂けます。

Flowerium Generator」4.6MB
※MacOSX 10.10でのみ動作確認済み。

平原真は、このソフトウェアに対して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。このソフトウェアの利用は個人的な用途に限定します。このソフトウェアは知的財産に関する法律により保護されています。