IchigoJamは、テレビに繋いでプログラムを書ける小さなコンピュータです。
USB-Microの5V電源、AVビデオ出力、PS/2キーボードを繋げば、すぐにBASIC言語でプログラムを始める事ができます。かつてベーマガを愛読し、友達と5インチフロッピーで自作ゲームを交換したパソコン少年のみなさん、この夏休み子供と一緒にプログラム始めませんか?
必要なもの
・IchigoJam本体 キット / 組み立て済み
・PS/2キーボード
・ビデオケーブル
・USB-Microケーブル
組み立て
キットを半田付けして組み立てます。左上から、ハンダ、ハンダゴテとコテ台、ニッパー、ペンチ、ハンダ吸い取り器。
ハンダ付けのテクニックはこちらのスライドを参考にしてみてください。
>> SFC デザイン言語WS(電子工作)第9回「ハンダ付け実習」
ハンダ付けする順番は、背の低いパーツから始めます。
R1とかCN1というのは、基盤に白く印刷されている部品の場所に対応しています。
[1] R1〜R4 抵抗
[2] IC2 マイコン(のソケット)
[3] CN1 ピンヘッダ
[4] CN1 マイクロUSB端子
[5] C1,C2 コンデンサ
[6] IC1 3端子レギュレータ
[7] LED1 赤色LED
[8] SW1 スライドスイッチ
[9] SW2 タクトスイッチ
[10] CN3,CN4 ピンソケット
[11] CN2 PS/2端子
[12] ビデオ端子
[1] 抵抗
抵抗の足を曲げる時はペンチを使って、本体から1mmくらいの場所で直角に曲げます。
[3, 4] USBマイクロコネクタとピンヘッダ
ピンヘッダをニッパーで切って、5ピン、1ピン、1ピンに分けます。
説明書と違う順番でやってしまいました。説明書の通り、基盤にピンヘッダを挿して、コネクタをハンダ付けしたほうがやりやすそうです。
[6] 3端子レギュレータ
穴に合わせてピンをグイッと広げなければいけません。
[11] PS/2端子
穴が大きいのでハンダをたくさん流し込みます。
最後にマイコンをソケットに差し込みます。マイコンのピンが外側に開いていてソケットに入りずらい場合は、 平らな面を使ってピンを内側に曲げます。
接続
IchigoJamを動作させるために必要な機器。
IchigoJamを中心に3つの方向へ接続。
最初のプログラム
テレビを外部入力のビデオに設定しておきます。本体のスライドスイッチを左へ動かすと電源が入り、ファームウェアのバージョンが表示されます。続いてOKと表示されたら、プログラムの入力を受け付ける状態です。ためしに「LED 1」と入力しエンターキーを押すと、IchigoJamに取り付けた赤LEDが点灯します。
付属のスピーカーを本体につなぐと、プログラムから音を鳴らすこともできます。「※」が画面端で跳ね返る時にビープ音が鳴っています。
まとめ
自分は小学校4年生の時に、中学校の文化祭でパソコン部の展示でBASICで作られたゲームを見て、コンピュータプログラムを自分で作れるという事を知りました。でも中学生になるまで自分のコンピュータは買ってもらえず、早く自分でプログラムしてみたいと思う日々でした。だから、IchigoJamのような製品が当時あったらなぁって思います。
IchigoJamは「こどもパソコン」とは言うものの、ScratchのようなグラフィカルなGUIはなく、普通のプログラムを書けます。最初のステップは概念の理解のために柔らかい表現を使ってもいいと思いますが、次のコードを書くトレーニングにはとてもいい道具だと思いました。