室内で木工作業をすると、削った粉が舞い上がります。マスクや空気清浄機でしのいでいたのですが、やっぱり外に排気したいので、通気口にファンをつけることにしました。
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部屋にある通気口は直径65mm。もともと自然に換気するためのもので、内部にはカバーを取り付けるための爪があります。
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ネットで直径65mm用のファンを探して、見つかったのがこちら。穴径は直径50mm ~ 70mmまで対応なので、買ったらすぐに取り付けれます。風量は48㎥/h。
三菱電機 換気扇 小口径トイレ用排気ファン V-05P2
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しかし、なんとなく風量が物足りない気がしたのと、ただ買ってくるだけでいいのか!?という無駄なDIY心が疼いたため、風量90㎥/hのこちらの製品を購入しました。ただ、問題は対応穴径が100mmなので、穴径を変換するためのアタッチメントを3Dプリンタで自作することにしました。
三菱電機 パイプ用ファン 【V-08PC7】
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V-08PC7の説明書に載っている寸法と、壁の穴をノギスなどで実測します。
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Fusion360でモデリング。厚みなどを後から変更できるので、トライアンドエラーが容易にできます。あんまり使い道ないと思いますが、モデルデータを置いときます。>モデルデータ
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Flash Forge Creator Proでプリント。素材はABS、積層厚0.3mm、充填率10%。プリント時間は8.5時間ほど。造形サイズに納まらなかったので、不要な部分をカットしました。
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プリント完了。サイズは大きいけど、シンプルな形だったので失敗せずに完了しました。
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ファンの本体をプリントしたアタッチメントにM3のネジで取り付けます。穴位置は図面の通りなのでちゃんと合いました。入れる時にバネの抵抗感が少しありますが、まっすぐ押し込めば入ります。
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ホルダーを壁の穴に差し込み、爪が噛み合うように回転させます。想像以上にきっちりハマってくれました。最後に白いカバーをファンに被せて完成。
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現物の実測と製品の図面からの情報でモデリングを行い、3Dプリンタで出力して組み立てまで、思いの外スムーズにできました。Flash Forge Creator Proは、精密な造形はそこそこですが、出力の安定性はよいので、自分の使い方には合っていると思います。
今回の工作は、直径100mm用の製品を小さな穴に接続しています。本来の使い方ではないため、故障・破損・出火などの可能性があります。実行される際は、自己責任でお願いします。