Arduino Fioでラジコン その1

August 31, 2010
Arduino Fioでラジコンシリーズ >その1 >その2 >その3

遠隔操作は男の夢、という事でArduion Fioを使ってラジコンを作ってみます。
まずは、プロジェクトの要、Fioを制御します。

■準備したもの
XBee エクスプローラー USB ドングル
XBee U.FLコネクタ型
XBee用外部アンテナU.FLコネクタ型
Xbee チップアンテナ
Arduino Fio
リチウムイオン電池

http://code.google.com/p/funnel/からfunnel-1.0-r750.zipをDL。解凍して適当な場所に置きます。

■電池の充電
リチウムイオン電池のコネクタをFioに差し、USBを繋ぎます。USBは単純に電源をとっているだけです。

■XBeeのセットアップ
PC用とFio用、両方のXBeeにID等を登録し、セットアップします。

まず、Fio用から。
XBee エクスプローラーにFio用のXBeeを乗せ、PCに接続します。
funnel-1.0-r750/tools/XBeeConfigTool/application.macosx/XBeeConfigToolを起動します。ソフトのバージョンによって、文言が若干違うようです。

Serial Portは、usbserialってなってるものを選択。
ModeはPC側かFio側かということなので、Arsuino Fio radio。
Baud rate は使用するFioに合わせて適宜。今販売している物なら57600。
以下はModeを選ぶと自動的にデフォルト値が入るので、そのままでOK。

PAN IDは接続するグループを識別する番号かな。今の環境では1系統のみなので何でも良いと思います。
MY IDは個体識別番号らしいので、2台目以降はここを増やします。DL IDはよく分かりません。
「Configure」をクリックすると書き込み始めます。

続いてPC側。Fio用のXBeeを外し、PC用を乗せます。

ModeはProgramming radioを選択。
Serial Port, Baud rate等はFio用と同じ。ID類はデフォルトのまま。


これでPCからXBeeを経由してFioにプログラムを書き込めるようになりました。試しにsampleのBlinkを書き込んでみます。
Arduino IDEを起動し、File > Examples > Digital > Blinkを開きます。Tools > Board > Arduino Pro / Pro mini(3.3V,8MHz)w/ATmega328 を選択。
Tools > Serigal Port > 先ほど使用したusbserialを選択し、Uploadします。
書き込みに成功すれば、FioのLEDが点滅するはずです。周囲の電波に影響を受けるそうなので、うまくいかない場合はWifi等を切ってみてください。


次に、PCとやり取りするためのファームウェア(Firmata)を書き込みます。
ArduinoIDEで、funnel-1.0-r750/hardware/fio/firmware/StandardFirmataForFio/StandardFirmataForFio.pdeを開き、先ほどと同じようにしてFIoに書き込みます。データ量が多いため少し時間がかかります。Done uploading.表示されれば成功。

Firmataが動作するか試してみます。
Processingを立ち上げ、File/Sketchbook/Libraries/arduino/example/arduino_outputを実行します。14個のボタンが表示されるので、一番左側をクリックするとFioのLEDが反応すると思います。

これで、FioとPCがやり取りできるようになりました。次回は車を作って、モーターをコントロールします。

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罪と罰 宇宙の後継者

罪と罰 宇宙の後継者

August 30, 2010


罪と罰 宇宙の後継者

三人称視点のシューティングゲーム。ルートに沿ってステージを移動しながら、自機と照準を別々に操作します。
シューティングというジャンルは古典的かもしれませんが、演出・ゲームバランス・操作性によって、とても新しい体験をする事ができました。

ルートに沿って進む方式なので、初めは自由度が低いという印象を持ちましたが、強制的に視点を変える事で、映画のようにダイナミックな演出を実現しています。「覚えゲー」ではあるのですが、巧妙に仕組まれた構成によって、気持ちよく遊ばせてもらえます。

初めての時は、敵のあまりの猛攻に絶望しますが、何度か繰り返すうちに攻略の糸口が見つかります。しかし、頭では分かっても、なかなか思ったように動かせません。それでも毎回少しずつ先に進めるようになり、必ず突破する事ができます。この時に達成感を感じ、それが次のステージに向かう原動力になります。全編このサイクルが機能しているので、最後までモチベーションが落ちません。

繰り返しを前提とするゲーム性のため、それをフォローするシステムもしっかりしています。
 ・リトライに時間がかからない。
 ・オートセーブのポイントが多い。
 ・コンテニュー無制限
地味な要素のようですが、これらおかげで無駄な繰り返しが無く、確実に積み上げていく事ができます。


かなり難易度が高いですが、乗り越える喜びを味わうと、病みつきになってしまいます。
進撃の巨人(1)(2)

進撃の巨人(1)(2)

August 23, 2010

進撃の巨人 諫山 創 (著)

人を喰らう巨人から逃れ、巨大な壁で囲われたわずかな領土の中で、100年の間じっと耐えてきた人類。
しかし、その壁を凌駕する大巨人が現れ、仮初めの平和は破られた。
巨人に母を食われた少年は復讐のため、そして、未知の世界に知るため、兵士として訓練を積み絶望的な戦いに身を投じる。

続きが気になって、一気に読んでしまいました。とても勢いのある作品です。
正直、作画は拙いですが、それでも物語に引き込まれるのは、書きたい事がはっきりしていて、しっかりと展開が組み立てられているからかもしれません。必然性のある見せ場が、きちんと用意されています。

ところで、1巻で戦術について話し合うシーンを読んで、自分なりに対巨人戦術を考えてみました。
作中では立体機動による近接戦で、刀によって弱点を切り落とす事が最も有効な攻撃、とされていますが、他の方法も検討されるべきだと思います。たとえば、大砲は頭を吹き飛ばせるものの、弱点である後頭部を狙えないため、足止め程度にしか使われていません。しかし、巨人は大人数の方へ向かう習性があるので、機動力を優先した囮部隊を使い壁に背を向けさせ、弱点を狙うという事ができるかもしれません。また、50mの壁の内側に堀を準備しておけば、大巨人に壁を壊されても易々と進入を許さなかったでしょう。

スーパーヒーローが活躍するのでなく、非力な人類が、限られた資源・人口を使ってどのように戦術を組み立て、圧倒的な力を持つ巨人に対抗するか、という展開を期待してしまいます。



コミック: 192ページ
出版社: 講談社 (2010/3/17)
発売日: 2010/3/17
横井軍平ゲーム館 RETURNS

横井軍平ゲーム館 RETURNS



横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力

任天堂を日本一のエンターテインメント企業に躍進させた開発者・横井軍平の仕事を紹介する本。

横井さんの関わった商品が時系列で紹介され、それにまつわるエピソードが横井さん自身の言葉として語られます。

商品開発する中で一貫しているのは、価格と機能のバランスをとても重要視しているという事。何が必要かは誰でも分かるけれど、何が必要でないかを説明できる人が少ない、という言葉が頭に残りました。物作りをしていると、言いたい事が多すぎたり、見た目を豪華にしようと考えてつい盛り込みすぎてしまいます。けど、それを抑えて本当に重要な部分に注力すると、自然と輪郭のはっきりしたものになるのだと思いました。



単行本: 224ページ
出版社: フィルムアート社 (2010/6/25)
発売日: 2010/6/25

横井軍平展 -ゲームの神様と呼ばれた男-

先週の土曜日、原宿VACANTで開催中の「横井軍平展 -ゲームの神様と呼ばれた男-」のトークショーを見てきました。出演者は、「横井軍平ゲーム館」の著者・牧野武文さん、株式会社クリーチャーズ代表取締役社長・田中宏和さん、メディアアーティストの岩井俊雄さん、真鍋大度さん。

興味深かったのは、岩井さん・真鍋さんが、共に「光線電話LT」という製品を紹介していた事。これは音声を光の信号に変えて相手に送り、受け手は逆に光を音に変換して通話できるという物です。岩井さんのサウンドレンズという作品と似た仕組みですが、これを1971年に製品として世に出していたという事が大変な驚きです。ただ開発目的は、並走する車同士での会話など、実用目的だったそうで、技術を逆手にとった使い方の面白さを意図したものではなかったようです。


展示は、横井さんが製作に関わった製品が多数あり、ファミコンのブロックなど一部触れる物もありました。ゲームウォッチ以降ですが、僕が子供の頃に遊んだ物もいくつかあり、懐かしかったです。もちろん、それだけでなく最新の製品に繋がる文脈も感じる事ができました。

会期は短いですが、物作りのヒントに満ちた展示会なので、制作に関わる人は是非。



期間:2010年8月18日(水)〜29日(日)
時間:平日13:00〜21:00, 土日12:00〜21:00(最終日の29日のみ18時まで)
定休日:8月23日(月)
美女と竹林

美女と竹林

August 15, 2010


美女と竹林 森見 登美彦 (著)

美女と同等に竹林を愛する著者が、その愛を形にするために、竹の伐採を始める。、、はずが、執筆とそれにまつわる諸々の多忙のため、手入れは遅々として進まない。そんな竹林に対する恋慕と、締め切りに追われる日々を綴ったエッセイ。

「恋文の技術」の評で、森見氏には学生時代に盟友(悪友)がいたのではなかろうか?というような事を書きましたが、この本に登場する明石さんが、そうなんでしょうね。社会人になり、お互い別の道を歩んでいても、再開すればまるで学生に戻ったように話ができる。そういう友人はいいもんです。

竹林の事が漠然と好きだった著者は、竹を分解してみたり、茶筅作りを研究する事で、竹の魅力を探しますが、答えは見つかりません。結局、部分に分けてみても本質はつかめず、好きな物は好き、という結論に至ります。
「恋文の技術」では、これが女性に対する気持ちとして登場します。書かれた時期も近いので、このエッセイも小説の肥しになったのだろうと想像します。

書き手の視点が、森見氏ではない第三者に置かれているのも面白い点です。氏のブログと同じ形式ですね。他人事のような語りが、それだけでユーモアに繋がっていると思いました。




単行本: 296ページ
出版社: 光文社 (2008/8/21)
発売日: 2008/8/21

メディア芸術祭 イスタンブール展

August 12, 2010
8月6日からトルコのイスタンブールで開催されている、「メディア芸術祭 イスタンブール展」にRGBy the Gatheringという新作を出展しています。
作品の内容はMONGOOSEのブログに書きましたので、そちらをご覧になっていただくとして、こちらには完全に観光モードで撮った写真を置いときます。とはいえ、一人きりだったので観光地に行っても写真を撮るより他にすることがないという、微妙にわびしい気持ちになったりもしました。その辺、汲んでいただけると幸いです。



展示会場のペラ美術館。宿泊していたホテルと目と鼻の先。大変便利でした。


スルタンアフメットジャーミー。通称ブルーモスク。僕が行ったときには、ちょうどお祈りの時間で中に入れず、しかも雨が降って外にも出られずという、袋小路でした。


30分ほどして、ようやく中に。外から見えたドームがそのまま天井になっていて、ステンドグラスが大変きれいでした。


たくさんありますので、続きはこちらで。
http://picasaweb.google.com/hirahara.makoto/yYrLLK#
恋文の技術

恋文の技術


恋文の技術 森見 登美彦 (著)
京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。


終始、主人公の書いた手紙で物語が展開します。送る相手によって書き分けられる、いろいろな文体を読むのがとても楽しいです。

主人公は、作中の小説家・森見登美彦氏の大学の後輩で、氏の文章を研究したり、愚痴を言い合う間柄です。四畳半神話体系の小津然り、森見作品には主人公と腐れ縁の悪友が登場しますが、これは森見登美彦氏(実在)の大学時代の実際の状況が影響しているのだろうな、と想像しています。

中盤、主人公が恋文の技術のヒントを発見してから、その成果にたどり着くまで、途中のいくつかの章が蛇足に感じました。また、複数人の視点から出来事を多面的に描く、という手法上やむを得ないのかもしれませんが、繰り返しが多く冗長な部分が多かったように感じます。


単行本: 332ページ
出版社: ポプラ社 (2009/3/5)
発売日: 2009/3/5