陽気なギャングが世界を回す
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの 「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!
銀行強盗といえば印象に残っているのは、映画「ダークナイト」の冒頭シーン。強盗一味が手際よく事を進めていくのだが、用済みになった仲間はすぐに殺されていき、最終的にはヒース・レジャー扮するジョーカーが独り占めにするという、実に鮮やかかつ残忍な犯罪だった。
伊坂幸太郎のギャング達は手際の良さは共通するが、残忍さではなくユーモアを持って仕事をする。
この小説はストーリーがどうこうというよりも、キャラクター同士の掛け合いが楽しく、雰囲気を楽しむ物のように思える。
文庫: 394ページ
出版社: 祥伝社 (2006/02)
発売日: 2006/02
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